妙宗大霊廟第1000回例月供養会を終えて

2011年11月04日(金曜日)


 妙宗大霊廟第1000回例月供養会は、期待していた通りの本当に素晴らしい会でした。
 当日朝6時に大阪から第一陣のバスが到着し、朝拝には、いつになく多くの参列者を迎え、千載一遇の特別な一日がこれからいよいよ始まるのだと気が引き締まりました。その後、ぞくぞくと全国から多くの同志が集まりした。このような特別の行事のおかげで、普段なかなか会う事ができない同志にお会いでき、また、会員同士の心のこもった交流ができましたことを喜んでおります。
 一塔合安の妙宗大霊廟はみんなが平等に祀られております。日頃誰に対しても平等に接しなければと心がけてはいても、なかなか実行できず、親疎の別が生じるのが人の常です。世間一般のお墓参りでは、他の人は考慮の外において、自分のご先祖様を手厚く祈りたいとの思いでなされるようですが、妙宗大霊廟では、親疎の別なくすべての方を一体のものとしてお祀りすることになります。お参りをする直接のきっかけは御先祖様に対するものであっても、そのお祀りは、必然的に全体に繋がります。ですから、例えば、「祖母には大変お世話になったから特別に祖母だけたくさん祈ろう」と思っても、その祈りによってみんなが平等に供養されるのです。いつも、回向文の中で「願くは、この功徳をもって普く一切に及ぼし、我らと衆生と皆共に仏道を成ぜん」と唱えていますが、この意識を、知らず知らずに実践できるのが妙宗大霊廟なのです。妙宗大霊廟の創建にあたって恩師田中智学先生は、これこそ法華経の教えを形に表したものであって「余の卒業論文だ」と仰せられましたが、当に祈る者と祈られる者が全て平等に法華経の妙益に浴されることになります。
 私たちの願いは、正しい法によってみな平等に成仏することにあります。「世界が全体幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない」と我々の大先輩宮沢賢治居士が言った様に、自分自身の幸せは、世界全体の幸せと無関係ではあり得ないことを説くのが法華経の教えです。このすばらしい教えを世に広めることが我々の願業なのです。今回の供養会に当たって、この願業をより一層深める事ができました。
 この様な行事が無事成満できましたことは、仏天の御加護そして皆様のご協力の賜物と感謝しております。有難うございました。

国柱会賽主 田中壮谷




真世界巻頭言


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