我日本の柱とならん

2011年06月30日(木曜日)

 日蓮聖人は、『開目鈔』のなかで「我日本の柱とならん。我日本の眼目とならん。我日本の大船とならん。」という「三大誓願」を述べておられますが、皆様ご承知の通り、国柱会の名称はこのことばに由来するものです。そのこともあり、「我日本の柱とならん」という言葉は、いつ如何なるとき、何をするにおいても私の念頭にあって、心強く私を支えてくれます。      
 柱になるといっても、私自身は本当にちっぽけな存在であり、楊枝の様に細く脆い柱でしかありませんが、国の柱の一端に加わり、なにかお役にたちたいものとつねに願っております。これまで三カ月にわたって、皆さまの御助力を得ながら、大震災被災地の救援活動に参加し、『真世界』「巻頭言」の誌面をお借りしてその一端を報告させていただきました。国の柱になろうという誓いは、他のために犠牲になる事ではなく、むしろ、自分自身の喜びにつながるものであることを学びました。信仰の家に生をうけたお陰で、大聖人の誓願を自分自身にも共有することができ、本当によかったと思います。今回の経験を通じていろいろな形でご助力をいただきました全ての方々に、この紙面をお借りして、感謝を述べさせていただきたいと思います。
 被災地の皆さま、私を快く迎えてくださり、瓦礫の撤去作業に参加させていただきましてありがとうございました。
 両親を失い、様々な困難の中、歯を食いしばって一生懸命に生きている子供達のその姿に打たれ、沢山の勇気をもらいました。ありがとう。
 被災地の活動を後方で支援してくださった、多くの同志の皆さまありがとうございます。
心配も沢山掛けたことと思いますが、私を理解して被災地へと笑顔で送り出してくれた家族のみんなありがとう。
 被災地での活動に堪えるだけの体力を宿してくださいましたご先祖様ありがとう。
 祈ることが出来る喜びをかみしめて、祈ることの出来ない方々の分まで、皆さんで一生懸命に祈りましょう。
 今月十七日に執り行われる、妙宗大霊廟盂蘭盆開顕大供養会には、今回の震災で亡くなられた方々の追善を含め、みんなでお祈りいたしましょう。
 多くの方のご参列を心よりお待ち申し上げます。
国柱会賽主 田中壮谷




真世界巻頭言


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