1000回を数える例月供養会を迎えるにあたって

2011年09月12日(月曜日)

創建当時(昭和3年)の妙宗大霊廟

創建当時(昭和3年)の妙宗大霊廟


 この度妙宗大霊廟例月供養会は、1000回目となります。二度とない一度限りの聖行事を、様々な巡り合わせによって私達同志の代で担うことになりました。1000回目の例月供養会は、これまで供養会を奉行されてきた私達の御先祖様に対する感謝を捧げ、そして次代を担っていく子孫に対しては信力増長と修行不退と我々の思いを祈念する場であると、思いを深くしております。言うなれば皆様1人1人が各家のご先祖様の代表であり子孫の代表でもあるわけです。私も1000回目という重要な節目であることから、一層気をひきしめて、式長の重責を果たさせていただくことを心より感謝申し上げます。
 今、諸先輩同志が遺された御文編を読み返しているところですが、ひたすらに仏意に忠実でありたいという念願がひしひしと伝わってきて、信仰の原点は、難しい教理をおぼえることにあるのではなく、「質直意柔軟」、そして、「一心欲見仏」という言葉に集約されるのではないかと実感いたしております。先輩同志の皆様は、人生のあり方を、ただ誠実に、法そして仏意祖意に従って追求して来られたことがうかがわれ、多くのことを学ばせていただき感謝しているところです。私達は仏力・法力・信力の3つの力が一緒になって初めて法益をえられると教えられておりますが、私は思います、仏力および法力も、私達の信力の強さに応じて顕れるのではないでしょうか。今回のこの記念すべき供養会を迎え 、今一度、原点に立ち返って、信仰をあらたにし、信力増進に努めたいと思っております。そして、記念すべきこの日が、同志の皆様方と共に、信仰を深めることを誓いあう良い機会となることを願っております。
 私が供養会の導師を勤めさせていただくようになったのは平成16年からのことであり、7年の歳月を経て、この1000回目を迎えることになりました。これも、今まで共に奉行して下さった同志の方々、それらのなかには今は妙宗大霊廟に納まり私達を見守って下さる方々も大勢おられます、加えて、それを支える家族の方々やお世話をして頂いた方々そしてご参列された同志の方々等々のご助力があってのことと感謝致しております。今後も引き続いてご助力をお願い申し上げます。
 来たる9月23日には、どうぞ一人でも多くの方々のご参列を賜りたくお願いを申しあげますと共に、皆様方のご先祖さまの御菩提増進そして同志の皆さまの信行増進を心よりお祈り申し上げます。

国柱会賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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