2026年02月28日(土曜日)
今の私達は、物質的には豊かな生活を送りながらも、心安らぐことのない不安な日々を送っているのが実状です。こんな現代社会の中にあって、私達が目指すところは「法をもって世を照らし、人を生かす」といった日蓮主義の根本精神の顕現です。そのためには、日蓮聖人の教えよく学び、私達がいかに生きるべきかを共に考えましょう。
日蓮聖人は、個人の救済にとどまらず、国や社会が安穏になることを第一義とされ、「立正安国」を説かれました。私達の信仰は国や社会の皆と共に救われることにあります。日蓮主義の本質がここにあり、国柱会はこの伝統を継承しています。伝統とは過去の有り方をそのまま守ることではなく、時代に応じた生命を吹き込むことが不可欠です。日蓮聖人ご自身が当時の時代状況に応じて法を説かれたように、私たちも令和の時代にはこの時代に即した法を説く責任を担っています。現代人は権威よりも納得を重んじます。今日的感覚と融合させて、一念三千や立正安国の教えを現代の言葉で丁寧に語り直す必要があり、人間や社会を生かす思想として提示することが求められます。
日蓮主義は対立を好むものではありませんが、間違ったことには是正を促して真理を曖昧にせず、同時に他者を尊重する「覚悟ある対話」こそが、令和における師子王の精神であると思います。
信仰は祈りで終わるものではなく生活や社会の中に活かせてこそ意味が有ります。家庭、職場、地域、そして世界へと広がる実践が立正安国の具体的な姿です。
日蓮主義の樹立は、私たちひとりひとりの生き方にかかっています。法を学び、語り、生きる。その積み重ねが未来を照らす日蓮主義を形づくります。日蓮主義は未来を照らす智慧です。伝統を活かせながら、今日的感覚の運動を展開しましょう。
令和の時代にあって、法華経の生命尊厳の思想を展開し、共に立正安国への道を歩んでまいりましょう。
南無妙法蓮華経
国柱会霊廟賽主 田中壮谷

