2026年03月29日(日曜日)
今年2026年は、昭和元年から数えてちょうど満百年になります。昭和百年の節目を単なる区切りで終わられてはなりません。日本の歴史と精神を見つめ直し、未来への決意を新たにする重要な機会だと思います。
昭和の時代は戦争と終戦そして復興と成長という激動の歴史を歩みました。焼け野原から立ち上がり、世界有数の経済大国へと発展した背景には、人々の忍耐と努力そして支え合う心がありました。その中でも我々の先人達は、昭和天皇様の玉音放送『耐え難きを耐え、しのび難きをしのび』の御言葉に励まされ、文字通り「耐え、立ち上がり、つながる力」によって見事に復興をなしとげたのです。家族や地域を大切にして、困難の中でも希望を見失わない精神こそ昭和の本質と言えるでしょう。
しかし現代社会に目を向けますと、何度も申し上げましたが物質的には豊かになった一方で、人と人とのつながりが希薄になり、心の孤立や分断が広がっています。だからこそ今、昭和の精神に立ち返る必要があります。日本は長い歴史の中で、調和を重んじる文化を育んできました。「和を以て貴しと為す」という理念は単なる美徳ではなく、社会を支える根本原理です。
昭和を生きた人々は、自分のためだけでなく、家族や社会そして次の世代のために生きてきました。その責任感と使命感こそ現代において再び呼び起こすべき大切な価値観です。いつの時代にも求められるのは対立ではなく調和であり分断ではなく共生です。一人一人が他者を思いやり、共に生きる社会を築くことが大切なのはいうまでもないことですが、昭和百年の節目を迎えるにあたってあえて言わせていただきます。
昭和百年は過去を懐かしむ年ではなく、未来への出発点です。私たちは昭和天皇のご聖徳並びに先人の歩みに感謝し、その精神を受け継ぎ、次の世代へとつないでいかなければなりません。私は昭和五十二年にこの日本国に生を受けました。戦中戦後のお話を祖父のみならずに様々な多くの方々から直接たくさん伺いました。自分の中のみで消化するのではなくより多くの方々と共有し語り継ぐことが一つの使命とも思っています。昭和の精神は、今を生きる私たちの中に確かに息づいているのです。
皆様も大いに語り明るい日本そして世界の絶対的平和へと共に歩むべく昭和百年をお祝いしましょう。
国柱会霊廟賽主 田中壮谷

