国柱会名古屋局に巡教して

2025年11月02日(日曜日)

 先日名古屋に巡教し、国柱会名古屋局佐渡法難会慶讃法要に参列いたしました。大聖人は、佐渡の地で難を受けられ、苦難の日々を過ごされながらも信仰を貫かれ、彼の地で「南無妙法蓮華経」を弘められました。佐渡流罪以前にも数々のご法難にあわれましたが、この様な迫害に耐え抜かれたのも、全ての人々をしあわせにする教えは法華経だけであると確信されてのことと拝察します。佐渡の地においては、我々の信仰の対象であります佐渡始顕のご本尊をお示しなされました。佐渡におけるこの様な大聖人の御行跡を偲びながら、名古屋局の方々と共に祈りを捧げ、有意義な一日を過ごさせていただけましたことを感謝いたしております。
 大聖人の佐渡におけるご苦労に想いを馳せますと、自分のみに関わります些事なことに追われて日々あくせくしている自分が恥ずかしくなります。慈悲広大な大聖人は、この様な私をも責めることなく、たとえつまずくことがあってもまた起き上がりお題目を唱えながらがんばれと励まして下さっている様に感じます。ついくじけそうになる私ですが、信心の力によって何度も立ち上がらせていただいています。
 いつも言っていることですが、現代社会は情報過多であり、フェィクニュースなど心に迷いや不安が多い時代です。その様な時代こそ私たちに求められるのは、沢山の知識を得ることよりも、信じることができるのは何かを選ぶ力だと思います。その様な力は、日々の信仰の中で磨かれるのではないでしょうか。お題目を唱えて自分の心と向き合う時間を持つことで、「これって本当に大切なのだろうか」、「これって誰かを傷つけないかな」と、落ち着いて判断が出来るようになると思います。このことは、仏様の心に適っているかどうかを自らに聞いてみる事だと思います。自身にそのことを問いかける中で必ず真実が見えてくると思います。皆で気を付けて些末な情報に惑わされることの無いようにしましょう。
 大聖人と同じお題目を唱えることによって、日々新たな希望の道に立ち返ることができるものと確信しております。
南無妙法蓮華経

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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