2026年06月07日(日曜日)
去る4月29日昭和の日に、武道館において開催されました政府主催の昭和百年記念式典に参列させていただきました。式典は天皇皇后両陛下の御臨席を賜り厳かな雰囲気のなかで執り行われ、昭和という時代を振り返る尊い機会に恵まれましたことを喜んでいます。
昭和は日本にとっては当に激動の時代であり、戦争という未曾有の苦難から始まり、敗戦、復興、高度経済成長期といった経過を経ながら、世界有数の平和国家へと歩みを進めてまいりました。昭和天皇にあらせられましては、その長き御代を通じ、常に国民と苦楽を共にされながら歩んでこられました。式典に参列しながら思い起こされましたことは、昭和天皇が如何に深く国民の安寧を願われているかを、祖父が感謝の念を込めながら繰り返し語ってくれたことです。陛下におかせられましては、荒廃した戦後の日本の各地を御巡幸され、傷ついた国民を励まし続けられました。そのお姿は今なお多くの人々の心に刻まれていることと拝察します。その御心があったからこそ、日本は困難を乗り越えることができ、今日の平和と繁栄が築かれたのではないかと深く感謝しております。
式典におきましては、天皇皇后両陛下が穏やかなお姿で国民に寄り添われるお姿を目の当たりにし、皇室と国民との強い繫がりが実見されて感動しました。時代が移り変わっても国民を思われる大御心が脈々と受け継がれていることが実感されて胸が熱くなりました。遠くから御尊顔を拝し、涙が溢れ出て自分ではどうすることもできませんでした。
現代は物質的には豊かになりましたが、人と人との絆や感謝の心や祖先を敬う精神が薄れてきた様に思います。そのような時代だからこそ、昭和を生き抜かれた方々の努力に感謝し、そして昭和天皇陛下の御聖徳を後世へ語り継ぐことが私たちの大切な使命であると痛感しました。
今回式典に参加させていただいたことは、私にとっての大きな収穫となりました。昭和百年という大きな節目に立ち会えたことへの感謝を胸に、日本の歴史伝統を大切にしながら、平和な社会を次代へ受け継いでいきたいと強く感じた貴重な一日を過ごさせていただきました。
しかし一方で、厳かな式典を想像していた私にとって残念なことも正直ありました。天皇皇后両陛下の御前において昭和歌謡曲の演奏がなされた際、参列の国会議員から始まった手拍子が会場全体に及び、こともあろうか総理までもが手拍子をした事には、とても残念に思うと同時に時代の変化に驚かされました。なおのこと私自身日本人としての品格を保つことの大事なこと反面教師として学ばせていただいたのだと感じるようにいたしました。これからも日本に生まれたことの誇りを心に刻みいつしか立派な日本人になれるように精進してまいりたく存じます。
国柱会霊廟賽主 田中壮谷

