終戦記念日を迎えて

2026年08月02日(日曜日)

 毎年の事ながら終戦記念日を迎えますと、深い悲しみの歴史に心がおもむき、戦争によって失われた多くの尊い命が思い起こされます。
 戦争は兵士達の命を奪うだけではなく、家族の笑顔や日常そして未来への希望までも奪ってしまいます。その記憶を風化させることなく次の世代へと語り継ぐことが、今を生きる私たちにとっての大切な責務なのではないでしょうか。平和は決して当たり前に与えられるものではありません。ひとりひとりが相手を思いやり、互いにそれぞれの違いを認め合い、争いではなく対話をすることでもたらされるものだと思います。世界では今なお紛争に苦しんでいる人々がたくさんいます。その現実に目を向け、遠い国の出来事として終わらせるのではなく、同じ人間として何ができるかを考え続けることが平和への第一歩なのではないでしょうか。
 今や、ロシア、ウクライナ、アメリカ、イランそしてそれ以外の国々で、同じ人間でありながら互いに命を落としあっています。戦争に何の大義もありません。利己的利益の追求以外に何もなく、自己利益を求めながらかえって損益をもたらしているのみだと思います。それに現実問題として、関係のない他国の人々の生活にまで多くの影響をもたらします。終戦から長い年月が過ぎ、戦争を直接知る人も少なくなりましたが、「二度と戦争を繰り返してはならない」といった誓いは、時代が変わっても抱き続けなければなりません。まして我々は世界で唯一の原爆の被害を受けた国であります。この終戦記念日にあって、原爆被害国が日本唯一国であり続けることを切に願っています。命の尊さを改めて胸に刻み、家族や地域そして世界中の人々が安心して暮らせる平和な未来が続きますように、そして、平和を永続させるために自分にできることはないだろうか、どのような些細な行動でもいいから何か見いだせないものかなと願っています。お互いに敬いあうことそして命を大切にすること、こんな心が世界に広がっていくことを願うばかりであり、世界のあちこちで起こっている紛争が一日でも早く終結することを重ね重ねお祈り申し上げます。

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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