2010年12月30日(木曜日)
合掌 新年あけましておめでとうございます。
正月と言うと誰しもが口ずさむ歌が思い出されます。子供の頃は、本当に待ち遠しかったのがお正月でした。巷ではいまやお正月の感動もだいぶ薄れてしまっている感じがします。現代はあまりにも様々な事や物が溢れており、惰性的な毎日の生活でその日その日を送るのに精一杯で、新年を迎え一年の計を語るどころか、現在の状況を変えていこうとする決意自体が薄れて来ているのかもしれません。
かつては、正月を迎えると、初詣、初勤行をはじめとして、初という名のつく多くの行事に参加し、初夢、初笑い、初仕事等等、なにを行うにも初の字をつけて新しく出直す気分をもったものです。このような伝統をこれからも守っていきたいものです。この初は、原初とか初心とかを希い求める事を意味しています。新しい年を迎えて、こどもの頃に懐いたお正月の感動を思い起こし、この感動を持続してことに当たることを期しています。
同志各位の叡智を結集して、人類が抱える様々な壁を一つ一つ取り除き、この地球というかけがえのない星が、いつまでも輝きを失わないようにしなければなりません。そのためにも、我々信仰をする信行員を初めとして同志の皆さまで、何をなすべきかを初心に返って問いただして実行する事を呼び掛けたいと思います。
本年は、妙宗大霊廟第1000回例月供養会が秋のお彼岸に催されます。各家庭のご先祖様ばかりでなく同志各位のご先祖さまにも、皆さまで共に、篤くご回向を捧げましょう。「ありがとう」をお題目にかえて、共に報恩感謝の気持ちを表しましょう。
年頭にあたり、信仰者としての初心に立ち返り、その感動を大切にして、微力ながら世界の幸せの為に努めたいと新たな誓いを申し上げます。本年が同志の皆さま初め、世界人類にとりましてよりよい一年となります事を心よりお祈り申し上げます。
南無妙法蓮華経
国柱会賽主 田中壮谷