九州地方連合局婦人部大会に出席して

2017年11月01日(水曜日)

 この度長崎で開催された国柱会九州地方連合局婦人部大会に出席してきました。併せて大橋邦正居士並びに大橋冨士子大姉の追善法要が営まれましたが、両先生を偲んで遠近各地よりお集り頂きましたこと、身内の一人として厚く御礼申し上げます。九州地方連合局は、坂井先生の指導のもと、磐石な体制で活動が続けてられていることを存じておりますが、今回婦人部大会に参加し、このことが一層実感され、とても嬉しく思いました。
 この度九州の皆様のご尽力により、私は初めて長崎おくんちを拝見する機会を得ました。江戸っ子の私は、お祭りというとみんなで担いで気勢をあげる御神輿を想像しますが、長崎おくんちは、山車は出ますが、ちょっと雰囲気が異なり、参加するのではなく観覧するといった趣向で、このようなお祭りに接するのは初めての経験でした。始めは、これでもお祭りなのだろうかと不審に思いましたが、おくんちの山車を一生懸命に操るご仁に目を向けたとき、感動で涙が溢れてしまいました。これだけのお祭りを奉行する為にどれだけの人々が尽力されたか、また山車を操る為にどれだけの修養を重ねてこられたか、そんな想いも加わり、感じいりました。私はお祭りが大好きで、幼少のころ、母の実家であります新橋烏森神社のお祭りで、よく御神輿を担いでおりました。祖父もお祭り好きだったようで、御神輿の進行や担ぎ方の美しさなどに、常に気を揉んでいたことを思い出しました。山車の美しさそして細微にわたり一人一人が汗を流し一生懸命に頑張る姿の美しさは、どなたの心にも響いたことと存じます。長崎は日本の最先端に位置しますが、江戸時代は、文化の最先端の地でもありました。和洋折衷といった当時の様相がお祭りの有り方にも反映されているのではないかと思われます。各地には、それぞれに特徴のあるお祭りが行われていますが、それぞれの特徴を残しながら、もっともっと盛んになるといいなと願っています。お祭りは、地域をあげて行う行事であります。お祭りによって地域のきずなが生まれ、地域のきずながお祭りを盛り上げます。お祭りが盛んな地域では、次代を担う子供達が外で元気に遊んでいます。地域社会全体が子供達の保護者であるといってよいでしょう。ですから、今はあまり盛んでない地域でも、お祭りを盛り上げることが非行防止などにつながると私は信じております。日本の伝統文化であるお祭りを盛り上げることが、世の中の殺伐なニュースを減らすことにつながるものと思います。様々な法統をこれからも皆様と共に護っていきましょう。
 末筆ながら、坂井道夫先生初め九州地方連合局の皆様に心より厚く御礼を申し上げ、九州地方連合局の皆様をはじめ全国同志の皆様の信行増進並びに御多幸をお祈り申し上げます。
国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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