言葉の大切さ

2018年02月02日(金曜日)

 私は、時代劇を見るのが好きです。最近のものではなく、比較的昔の時代劇が大好きです。歴史上の人物を演じる役者さんに、言いがたい風格が漂い、なにかしらの凄みが感じられるからです。毎年12月14日に近くなると、皆様もよくご存知の忠臣蔵がよく放映されます。時代劇専門チャンネルで様々な忠臣蔵が放映されますが、それらを見比べていますと、風格の有り様は、言葉遣いにあると思います。最近のものは軽薄な感じがしますが、これも、役者さんに風格がないのではなく、台詞一つ一つが現代風に変えられていることによるのではないかと気づきました。演じられている時代の雰囲気は、やはり、その時代の言葉によってこそ感得されると思います。時代劇を見ていて、言葉遣いって大事なんだなと痛感した次第です。
 日頃のコミュニケーションにおいて何気なく遣っている言葉も、相手に真意を伝える際、その内容にふさわしい言葉を選ぶことが必要不可欠だと思います。私達は、言葉には言霊が宿っていると教えられてきました。私も、幼い時分から、言葉遣いに気を付けるようにと言われ続けてきました。ひとことひとことに魂をこめて話す意識を常に心がけていけば、言葉が元での争い事も少なくてすみ、大仰に言えば、このような小さなことの積み重ねが世界の平和へとつながるとも言えます。
 今月は、11日に建国記念日を迎えます。神武建国の精神に立ち返り、日本の伝統の継承に努めることを誓う日にいたしましょう。そして、15日に釈尊涅槃会、翌16日には宗祖降誕会と御聖日が続きます。実をいうと、その様な素晴らしい月に私は生まれました。ありがたいことです。このご縁を大切にして、これからの人生を有意義に過ごさなければと心に深く期しているところです。

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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