妙宗大霊廟創建90周年慶讚法要ならびに記念式典を成満して

2018年05月01日(火曜日)


 この度は、皆様のお陰で、妙宗大霊廟創建90周年慶讚法要及び記念式典も無事成満いたしました。誠にありがとうございました。誌面を御借りして心より感謝申し上げます。
 今までも何度となく修復を重ねてきましたが、今回は、様々な方々のご尽力により大規模な工事が可能になり、修復と言うよりはむしろ創建当時の姿への復元といった表現が相応しいと感じました。修復がこれまでに何度も重ねられたことから、塗られた塗料が重なりあって、刻まれた文字などが隠れてしまっている箇所も見受けられましたが、今回の作業では、そのような塗料を一つ一つ手作業により剥がしていくことから始めていただきました。その作業は、同志の方々の一方ならぬ身施があってこそ実現したものでございます。重ね重ね衷心より厚く御礼申し上げます。
 さて、妙宗大霊廟の意義については、これまでにも何度か書かせていただきましが、恩師の言葉を記しながら、今一度、述べさせて頂きたく存じます。恩師は、「入れてしまったら最後、もう誰の骨ということはわからない。すべてこれ一人のお骨である。南無妙法蓮華経という一つの名一つの体に帰着し終わるので、これが異体同心の実行形示である」と教導されています。妙宗大霊廟は、自他彼比の別なくあらゆる差別をこえて一体化する、怨親平等のお墓です。生きている時には、いろいろな事情から異体異心であっても、この塔のなかに入れば、異体同心に安住する他は許されません。先祖の霊をお祀りする場合には、誰しも、縁故のふかい者だけを手厚くしたいと言う気持ちになるのが通例ですが、この霊廟に結縁されますと、自分の先祖の霊位にお詣りしているつもりでも、おのずから納鎮の全霊位にむかって、自他一体の法味を捧げていることになります。そして子々孫々に志を継ぐものによって、この世がある限り、その祀りは絶える事がないのであります。縦に永久につながると同時に、横に無尽の広さに渉って、その祭祀が持続普及することでありましょう。同志の皆様、これからも、進んで妙宗大霊廟への結縁運動にご尽力頂きたくお願いを申し上げます。



真世界巻頭言


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