平成31年を迎えて

2019年01月01日(火曜日)

 新年あけましておめでとうございます。本年が皆様におかれまして実り豊かな年となりますことを心よりお祈り申し上げます。本年は、天皇陛下御即位30周年の奉祝の年であり、加えて、今上陛下が御譲位あそばされ新しい御代へと移り変わる年でもあります。重ねてお祝い申し上げます。
 今上陛下におかれましては、毎年欠かすことなく、年の初めにあたって我々国民の為にお祈りを捧げてくださっていることをうかがっています。とてもありがたいことでございます。国民全体が正月をゆっくりと過ごしているなか、天皇皇后陛下はじめ皇族の方々は、朝も暗いうちから、国民の為、天下泰平の祈りを捧げてくださいます。四方拝は、陛下おひとりで、神嘉殿において、皇祖はじめ諸神・山陵を拝してお祈りされます。
 このように、日本という国は、天皇陛下の平和の祈りから新年が明けるありがたい国なのであります。この国にあっては、国民の栄世と平和を祈る私心のない澄明な大御心が、皇祖から絶えることなく連綿と受け継がれてきております。この祈りに護られている我々国民は、とても幸せであります。
 いつの時だったか、皇后陛下が、皇族としてすごされてきた歳月を振り返って、「日本皇室の意義は祈りにある」というご述懐をしみじみと仰せになったことが報じられていました。まさにその通りだと思います。昨年12月23日の今上陛下の会見を拝し、涙した人も少なくなかったかと存じます。日本を象徴する皇室が、このような清々しい伝統を脈々と伝えてこられたことに認識を新たにし、国民一同、誇りとすべきだと思います。
 新しい御代を目前にしたこの記念すべき年の初めに当たって、本年が平和で幸せな争いのない年であるますよう、衷心よりお祈り申し上げます。
南無妙法蓮華経
国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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