古き良き日本の心

2019年09月30日(月曜日)

 またも自然災害にて多くの被害がでました。台風により被災した方々のお見舞いを申し上げますと共に尊い命を落とされた方々の菩提増進を心よりお祈り申し上げます。
 私も先日瓦礫の撤去作業のボランティアに参加してきました。報いを求めないボランティアの方々が多く参加して下さいました。一緒に参加した方の中には、姫路から車で駆けつけた方もいらっしゃいました。このような有り難い人々がたくさんいる一方、火事場泥棒の様な詐欺が横行しているのも事実であり心が痛みます。被災者の方々は、長い間普通の生活に戻れず、いまだ先が見えない状況が続き、とても疲弊している状態です。その様な中での悪行は、同じ人として恥ずかしくないのだろうかとただただ呆れるばかりです。以前の日本人は、名誉や面目を極めて重視しました。江戸時代、恥を受けるくらいなら死ぬことを選ぶという考え方が、武士のみならず民にもあったと伺っています。それから時を経ましたが、昨今、このような古き良き日本の心がだんだんと薄れてきてしまったことが残念でなりません。
 私自身、今までの自身の行いを顧みて、心を新たにして、美しい日本人になるよう精進いたしたく存じます。

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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