令和二年を迎えて

2020年01月01日(水曜日)

 新年あけましておめでとうございます。令和の御代始めてのお正月を迎え、例年にも増して喜ばしく存じます。この新たな年が皆様にとりまして平和で実り多く幸せな年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
 さて、この豊かな日本にあって新しい御代を迎えることができたのも、明治、大正、昭和そして平成と時代を経て、先輩達が一生懸命に頑張ってきたお陰です。これからは、令和に生を受ける人々が今以上に豊かで平安な日々を送れるような日本にするために、私達が何をなすべきか、よく考えなければならないと思います。そのためにも、今緊急に取り組まなくてはならないのは、地球の温暖化対策です。今から始めてはもはや手遅れといった感も否めないのですが、この地球上の豊かな自然をそのままに保存するにはどのような対策が可能か、真剣に考えなくてなりません。
 先日参加した勉強会において、今のまま温暖化が進むと風速九十メートルの台風が当たり前になるそうです。そうしますと、このような環境では今迄の様な豊かな生活は到底維持できません。都心のタワーマンションなどが風速に耐える事は不可能ですし、台風による農作物への影響は皆様も容易に想像ができることでしょう。
 現代はあまりにも生活の利便性を優先し、このために温暖化の進行が速まっていると言えます。温暖化対策は地球規模の問題であり私達個々人には迂遠なことのようにも見えますが、個々人の生活をほんの少しでも改善することによって、温暖化の進行をそれだけ遅くすることができます。次代を担う子孫たちに負担をかけることがないように、生活改善に取り組んでいかなければなりません。このことに気づいて実践する者が、始めは少数でも、二人、三人、百人と次第に広がっていけば、やがて大きく変化すると思います。本会では、会員ひとりひとりがそれぞれに六人以上の会員を作ることを推奨する「六進法」が説かれていますが、これにならって、同じ志を持つ者それぞれが、同志を六人以上作ることを信条として弘めていってはいかがでしょうか。豊かな地球を後世に残す新たな六進法元年として本年度から皆様でよい知恵を絞り、得た知恵を実行していこうではありませんか。
 末筆ながら、世界全体の幸せを心よりお祈り申し上げます。
南無妙法蓮華経

 令和二年元日  
 国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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