新しい年を迎えて

2022年01月01日(土曜日)

 新年あけましておめでとうございます。
 年の初めに我々国民の為に無私のお祈りを捧げてくださる天皇陛下はじめご皇室の弥栄を日本国民の一人としてお祈り申し上げます。
 大聖人は、『諸法実相鈔』において、
日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか。地涌の菩薩にさだまりなば、釈尊の弟子たること、あに疑うべきや。経にいわく、我従久遠来 教化是等衆とはこれなり。末法に妙法蓮華経の五字を弘めん者は、男女嫌うべからず。みな地涌の菩薩の出現にあらずんば、唱えがたき題目なり。日蓮一人、はじめは南無妙法蓮華経と唱えしが、二人三百人と、次第に唱え傳うるなり。未来もまた然るべし。これあに地涌の義にあらずや。あまつさえ廣宣流布の時は、日本一同に南無妙法蓮華経と唱えんことは、大地を的とす。ともかくも法華経に名をたて身をまかせたもうべし
と述べておられますが、年頭に当たって、大聖人の御心のこもったお題目を一人でも多くの人に取り次いでいかねばならないと決意を新たにしているところです。
 昨年来菩薩の道を共に歩む新たな年として、本会の運動方針を皆様に発表させていただきました。世界人類みんなで共に栄える菩薩道の実践をしていきましょう。とてもありがたい事に、私達は、私心のない菩薩道のお手本であられます天皇陛下を頂いています。
 本年は壬寅(みずのえとら)ですが、或書によれば、この干支は勢いに乗る年という意味があり、令和2年の庚子(かのえね)は一旦成長が止まり生まれ変わる年で、令和3年の辛丑(かのとうし)は衰退と新たな息吹が共存する年だそうです。干支の意味にこだわるわけではありませんが、振り返ってみると、言い得て妙といった感がしないでもありません。令和2年は、コロナが流行して地球全体の成長が止まり、私達人類は今までの生活を一変せざる得ない状況に立たされ、令和3年は、衰退したが新たな息吹も感じられました。    
 そして本年は、私達の力を結集して、世界平和に向けて勢いに乗る年にいたしましょう。お題目「南無妙法蓮華経」は「妙法蓮華経」に全てをゆだねるという意味ですが、私は、ここでいう「妙法蓮華経」を、「ありがとう」(御本尊様への感謝の念)を込めて受け取り、お題目を「ありがとう」に全てを委ねることだと勝手に理解しています。「感謝」に身を任せていれば、貪瞋痴の三毒が心に入る余地がありません。お題目を唱えることによってお互いに感謝し合う世界を現出することこそ私達の使命ではないかと考えています。
 未だコロナの脅威は収まっていない状況下ですが、運動方針に沿って本年も事業計画が成満できる事を切に願う次第です。本年が世界人類にとってより良い年になる事を心よりお祈り申し上げます。
 今身より仏身に至るまでよく持ちたてまつる。
南無妙法蓮経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経。

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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