趣味をもつことの大切さ

2007年09月13日(木曜日)

誰も同じく色々な責任を持って日々生活しています。小さなお子さんからお年寄りまで、責任の大小はともかくとして、一日の生活において課せられている責任は誰しも必ずあるものです。しかし、責任を果たすだけで、自分を消耗しまっては意味がありません。

私は、英国に留学していた時にワークエクスピリアンスという職場訓練の中で、ロイズ銀行へ出向しました。その中で感じた事は、銀行という職場でありながら、非常に自由に時間を過ごせることに驚きました。私の上司に当たる人から、お茶休憩を取ろうとよく誘われ、様々なプレッシャーの中で、自分の時間をもつことができました。一日に何度お茶休憩をとるか、数えてみたら相当な回数で、少々気が引けましたが、周りの人もかなりの回数取っているのです。それでも、分担された仕事はしっかりと終わらせています。時間の使い方が上手なのでしょうか。勤勉な日本の会社勤めでは、大目玉を食らうところですが、色々と良い部分は九州していけたらと思います。

忙しい日常の中にも、工夫すれば時間は捻出できるとものです。趣味を持ち趣味の時間を楽しく過ごすことが出来る人は、仕事も一生懸命がんばれる人が多いと思います。少なくとも私がお会いした方は、皆様どなたも、趣味と仕事を両立させています。ニートと呼ばれる方々が増えていると聞きますが、何でもよい、何か自分が打ち込めることを先ず見つけて貰いたいと思います。ひとつ見つけることによってそこから全ての糸口が見つかるはずです。

私は、日々のお勤めの合間をみてよく早朝に海に出かけます。サーフィンが現在の趣味です。サーフィンとは、発砲スチロールの様な板で波に乗るスポーツです。私にとっては、サーフィン中は緊張の連続です。大自然のパワーを肌で感じる事が出来るスポーツなのですが、大自然をばかにするととても恐ろしい結果を招きます。まだ二十代のはじめの頃に、私は一度台風の海に出かけ遭難しそうになった経験があります。自分の力を過信した結果です。その時から海が怖くて、五年近く海から遠ざかっておりました。五年ぶりにサーフィンを再開した当初は、少しでも沖に出ると過呼吸になり、所謂パニック症候群になってしまいました。この恐怖心の克服こそが自分を鍛えることなのだと考え、自分なりに挑戦しました。正直いって、未だに恐怖心におそわれることがありますが、大自然から、なんとも表現しがたい大きなものを学ばせて頂き、同時に勇気をいただきました。

自分の選んだ事でやけどをする事もありますが、精一杯がんばって、失敗しても必ず得るところがあります。趣味を通じて、良い人々に出会えるのも、やはりご先祖様が生前の善行を積んで下さったお陰なのだとつくづく感じます。子孫に良き縁を継いでいくためにも、一生懸命、頼もしい人間になりたいと思います。夏休みのシーズンです。皆様、楽しく、そして、安全にも気をつけ、有意義に過ごされることを願っています。



真世界巻頭言


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