2020年05月01日(金曜日)
改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて「緊急事態宣言」が発令され、多くの方々が、在宅勤務など今までの生活とはガラッと変わった日常生活を送らなくてはならなくなり、日々、様々なストレスを抱えておられる方も数多くおられるのではないかと存じます。とりわけ、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭にあっては、外に出て遊ぶこともできずにいるお子さんに、今のこの事態をどのように説明したらよいかとの御腐心に更なるストレスが重なった方もおられるのではないかと拝察します。
この事態がいつになったら終息を迎えるのか、不安が募る一方でございますが、一人の軽はずみな行動が大勢の方々に不幸をもたらしかねませんので、感染の拡大を食い止めるために、ひとりひとりの配慮ある行動が求められます。
この事態にあって、政府の要請にも関わらずに自分勝手な行動に出る人も少なくないことが報じられていますが、この国の誇る道義も廃れたかと残念でなりません。皆様も日々の生活において様々な不安でいっぱいだと思いますが、皆で協力し合ってこの難局を乗り越えましょう。
国柱会は老人ホームを併設し経営しておりますが、居住者に感染することのないように種々の方策を案じながら、日々戦々恐々といったありさまです。緊急事態宣言を受けた翌日の朝礼において、職員には、職員達の力が必要であるため在宅勤務ができない職種であることを説明し、日常生活での不要不急の外出を控える事を話しましたが、この様な状況下でも頑張ってそのことを護ってくれている職員達の姿を見て、私自身思わず目頭が熱くなりました。
全国同志の中には医療関係に従事しておられる方々もいらっしゃる事と存じます。医療従事者の方々は、自身の命を顧みず家族の生活も犠牲にして事態の終息へと日々献身的な治療や看護をされている訳でございます。心より感謝申し上げますと共に医療従事者皆様の御健康を心よりお祈り申し上げます。
私達は、日々の勤行の中で、全世界人類の病悩速除を祈っております。皆様も同じ気持ちで共に祈りを捧げていただけたら幸いに存じます。
南無妙法蓮華経
国柱会霊廟賽主 田中壮谷