コロナウィルス禍のなかでお盆を迎えて

2020年07月01日(水曜日)

 合掌 全国同志会員の皆様、コロナウィルスの蔓延にともなって生活の様態が以前とは変わってしまったのではないかとも思いますが、つつがなくお元気でお過ごしでしょうか。どなた様におかれましてもどうかご無事でありますようにと毎日お祈り申し上げております。
 さて、毎月第三日曜日に欠かさず開催されていました伝統ある例月供養会も、三月から中止にせざるを得ませんでしたが、非常事態宣言も解除され、先月から再開いたしております。しかし、以前の様にはまいりません。今月はお盆を迎えますが、ソーシャルディスタンスを保つ必要から、式場の入場も最大で六十人程の座席数しか確保できない状況です。
 先延ばしにしておりました供養会における納骨も先月から実施しております。やはりご家庭で奉安しているより、早くご先祖様と一緒の霊廟に納骨したいとの声が多く寄せられましたので、実施することに踏み切りました。皆様のこの様なご要望は、私も経験上よく理解いたしております。私の母も、生前、自身の余命がわかっていたのか、亡くなる一週間前に、「私が亡くなったら早く霊廟に入れて」と言い、「霊廟に入れば、必ず誰かしらがお参りに来てくれるから」とも話しておりました。察するところ、私が忙しくて出掛けることが多いことから、遺骨の自宅での奉安はあまりにも寂しいと思っていた様です。その事を思い出して、少なからぬ不安もありましたが、実施方法に多少の工夫を加えながら、供養会での納骨を再開することに決断した次第です。早期の納骨をご希望だった方々には、多大なご迷惑をおかけしましたが、状況をご理解頂きまして、ご容赦いただきたくお願いいたします。
 コロナウィルス禍は、第一波は乗り切ったとはいえ、第二波以後が心配され、脅威はまだ存続しております。今月はお盆を迎えますが、どのご家庭におかれましても、代表者の方の御参拝に留めるなどのご配慮をいただき、大勢のご参拝は避けて頂きたく存じます。何かとご不便をおかけしますがこの状況を鑑みてご理解ご協力を賜りたく切にお願い申し上げます。今はただ、適切な治療薬や明確なワクチンが開発され、以前と同じ様な生活が可能になり、一堂に会して共にご先祖様に報恩感謝の祈りを捧げることができるようになるのを願うばかりでございます。それまでもう暫くご不便をおかけしますが、ご了承賜りますようお願い申し上げます。
全世界人類の病悩速除を心よりお祈り申し上げます。
南無妙法蓮華経

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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