終戦の日を迎えるに当たって

2021年08月01日(日曜日)

 今月は15日に終戦の日を迎えます。この日を、私は人類融和団結を祈る日と捉えています。地球上には文化や歴史の異なる様々な国がありますが、先の大戦の様な悲惨な経験を二度と繰り返さないためにも、それぞれの国が、他国の価値観も尊重しながら、恒久的な平和を求めて融和団結しなければならないと思います。
 そのためには、他者とどの様に付き合うかがポイントになると思われます。国と国の付き合いも、個人と個人の付き合いを参考にして考えるのも一策かと思います。先ずは相手の立場にたって考えることです。そして、相手の長所が見つかれば讃える事が大事だと思います。とはいえ、相手の短所ばかりが目について困るといったことも、誰しも経験するところです。この様な場合、自己中心的な判断が入っていないか、反省する必要があります。また、自身の短所を他人に指摘されると、感情が高ぶり争いになる事も少なくないと思います。この様な指摘も、自己を正していくための善き助言と受け取り、お互いに思いやりや慈悲の心で接することが大切だと思います。人は誰しも過ちをおかしがちでありますが、反省して改めることができるのが人間に与えられた特権です。だからこそ人間は日々向上する事ができるのです。私は先の大戦を直接的には経験しておりませんが、多くの先人からその悲惨な惨状を聞くたびに、平和の大切さを学ばせていただいております。終戦記念日を迎え、私は靖国神社に参拝し、護国英霊の御霊に対面し、二度と戦争を起こさないそして起こさせないと誓い、平和の祈りを捧げたいと考えています。いつものことながら、靖国神社参拝というと、軍国主義への逆戻りではないかと、他国からの批判も含めて様々な意見が飛び交います。しかし、私の場合、過去の過ちを二度と繰り返さないとの誓いの祈りです。人類が融和団結する事は短兵急には難しいとは言え、永続的に諸外国にも理解を求める働きをし続けなければなりません。日本は人類史上初の核兵器の犠牲国であります。このような犠牲は、地球上初の、且つ又最後の経験にしなければなりません。
 今年はオリンピックが開催されています。コロナ禍のため、史上初の無観客オリンピックとなり、来日する人は通常のオリンピック時よりは少ないですが、平和の祈りを世界に伝える好機だと思います。ここに、世界人類の融和団結に向けての第一歩を踏み出しましょう。私達の国日本が、世界を絶対的恒久平和へと導く道義大国とならなければ強く願っているところです。我々日本人の使命として、各国々がそれぞれの特色を活かしあって融和した平和な世界が実現するように頑張りましょう。
 多くの戦争で亡くなられた方々の菩提増進を心よりお祈り申し上げます。
南無妙法蓮華経

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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