全世界人類の平和と幸せを心より願い、お祈り申し上げます

2022年03月29日(火曜日)

立正安国論にのたまわく。
汝早く信仰の寸心を改めて、速かに實乘の一善に歸せよ。しからばすなわち三界はみな佛國なり。佛國それ衰えんや。十方はことごとく寶土なり。寶土何ぞ壊れんや。國に衰微なく、土に破壊なくんば、身はこれ安全にして、心はこれ禪定ならん。この詞、この言、信ずべし。崇むべし。
(『妙行正軌』31頁)

 いま、人類が英知を結集してウイルス禍と戦うべき時であるにも拘らず、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナへ侵攻しました。このような所業は決して許されるものではございません。
 一方で、彼にどのような政治的思惑があったにせよ、もし日蓮聖人の教えに触れていたならば、武力侵攻の様な事態には、決してなっていなかったとも、私は強く思いもいたしました。恩師田中智学先生は以下の様に仰いました。
 「今この法華經と、日本國體とをよくよく考へてみると、殻は二千年の前に出來、中味は七百年前に開示されて、今日此時を待つてゐたのだ。その目的は何だといふと、人間の絶對の平和である。今日まで言來つた所の平和はこれに比ぶれば、爭ひの前の休憩時間にすぎないものである。……始終爭ひの絶間のない人間、その人間に爭ひのなくなる方法といふものは何であるか、卽ち一念三千の全法界を以て自が當體なりとする大安心に徹底することより外にない。この大安泰に導かれた文明こそ眞の文明である。娑婆卽寂光とは卽ちこの事に外ならない。」(「國柱會新年會に於ける講話」『國柱新聞』第235号)
 我々法華経の信者の祈り(一天四海皆帰妙法)と使命(正法広布)は、ますます重要で、急を迫られている事を重く受け止めております。法華経の行者は、先に記した『立正安国論』御文を確信し、どの様な迫害を与える相手に対しても臆する事無く、常不軽菩薩の如く、昭和大帝の如く『堪へ難きを堪へ、忍び難きを忍び』(これこそまさに法華経の精神であります。)同志同行の心持を、全世界人類に波及する事が一大事の急務であります。
 立正安国、立正安地球を共に願いましょう。「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(『農民芸術概論綱要』)と述べられた我らの大先輩、宮沢賢治居士の言葉を今こそプーチン大統領に伝えたいものであります。
「Universal brotherhood(四海同胞・人類皆兄弟)」
全世界人類の平和と幸せを心より願い、お祈り申し上げます。
南無妙法蓮華経 
南無妙法蓮華経 
南無妙法蓮華経

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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