安倍晋三元内閣総理大臣の 訃報に接して

2022年07月31日(日曜日)

合掌 故安倍晋三元内閣総理⼤⾂のご菩提増進を⼼よりお祈り申し上げます。

 参議院議員選挙の街頭応援演説中に凶弾に倒れ、そのまま半日後に息を引き取られたなど、私⾃⾝とても受け⼊れることは出来ません。ご遺族の悲しみは、想像を遥かに超えるものと思います。どうかこれからも安倍晋三元内閣総理⼤⾂のお⼼と共に歩んで⾏ってくださるようにと願ってやみません。
 私は、政治のお話をしたいのではありません。故人の政治の⼿腕は、私が言うまでも無く皆様ご存じの事と思います。私は、安倍晋三元内閣総理⼤⾂を、一個の⼈間として、とても尊敬しておりました。その理由の⼀つとして、私が偶然安倍総理(当時)にお会いした時の事をご紹介したいと思います。
 某⽇某所でたまたま道を歩いておりましたら、路地の各隅に警察官が⽴っていました。誰か要人がこの周辺に来られるのだろう、と感じた刹那に、⾞列が⽌まりました。その⾞の中から出て来たのが、安倍総理でした。次の瞬間には周りに⼈だかりが出来ました。護衛の⽅々が、⼈だかりから総理を護ろうとしていた時、少し離れた場所にいた私は「⽇本の為、今上陛下の為に頑張ってください」とお声をかけました。そうしたら総理は、声の主である私を⾒つけ、護衛の制⽌をといて私の所までわざわざ来てくださいました。そして私の⽬を⾒て、「ありがとうございます」と、全く偉ぶるそぶりもなく笑顔で握⼿をしてくださいました。
 このような⼼温まるエピソードを探したら、おそらく⽇本全国のみならず海外に於いても沢⼭あると思います。「美しい国⽇本」を取り戻す為にも、多くの国⺠から愛された安倍晋三氏に、強いリーダーシップでこれからも我が国を引っ張っていただきたかった。とても悲しく、悔しくてなりません。
 我々仏教徒がもっとがんばっていれば、この様な蛮⾏は決して⾏われなかったと、⾃責の念さえ感じております。安倍氏は、⽇本の為に全⾝全霊で尽くしてこられました。ありがとうございました。
 最後に、安倍政権のもとで執り⾏われた、
現上皇陛下のご在位三⼗年記念式典、そして
今上陛下御即位奉祝式典に出席して、お祝いを申し上げた事は、私の⼈⽣においての宝であります。重ねて御礼申し上げます。
 仏国⼟から⽇本国と世界を見守り、導いてください。
南無妙法蓮華経。

国柱会霊廟賽主 田中壮谷



真世界巻頭言


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