報本反始を肝に銘じ仏縁を大切にしよう

2014年02月28日(金曜日)


 今月は、15日が釈尊涅槃会に当たり、続いて16日に大聖人御降誕会を迎えるというなんとも因縁深い月であります。恩師田中智学先生は大聖人のご指南のもとに御活躍され、大聖人は釈尊の御教えをもとに生涯を送られました。
 本年は、本会創業130年目に当たりますが、この創業を可能にしたのは、まさに釈尊そして大聖人の御存在であると言ってよいと思います。妙宗大霊廟の正面には「報本反始」と書かれていますが、私達はあい続いて迎える御聖日に当たって、釈尊、大聖人そして恩師へとつながる深い因縁を心に刻んで報恩感謝の祈りを捧げたいと思っております。全国同志の皆さまにおかれましては、できればご参列いただき、それがかなわないまでも、それぞれの場所において、本部正中法座と時を同じくして感謝の祈りを捧げて頂きたく存じます。就労中の方は心にお題目を三唱していただくだけでも結構ですから、是非合念していただきたくお願い致します。
 私自身を振りかえってみますとき、以前にも申しあげましたが、もしこの様な信仰の家庭に生まれていなかったら、皆さまとも会う事は無かったわけであります。私が毎日充実した日々を送ることができるのも、仏縁に繋がる多くの同士の支えや励ましがあってのことで、とてもありがたい事と感謝しています。これも、もしお釈迦様がおられなかったら、この様に皆さまとの縁もなかった事でありましょう。
 私は、十年前に賽主として法灯を継承しました。その時はまだ二十七歳でしたが、はや十年目の節目を迎えることになりました。その間には色々な事がありました。勿論良い事も嫌な事だと感じる事もありました。全ての事が初めて経験する事ばかりでした。弱音を吐きそうになった時もしばしばありましたが、信仰のお陰で自我に執らわれて自暴自棄になって自分自身がつぶれる様な事はありませんでした。様々な試練と申しあげると、何とも大袈裟化にきこえるかもしれませんが、そのたびごとに、私なりに成長することができたのではないかと感じております。これも、信仰に篤い同志の皆さま方の支えがあったからこそと感謝致しています。
 振り返って考えますと、全てが釈尊の教えから始まり、釈尊によって導かれたといえます。その様な意味でも、私自身、報本反始と言う事を常に肝に銘じて参りたいと思います。

国柱会霊廟賽主 田中壮谷




真世界巻頭言


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