口に妙法をよび奉れば我身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ

2013年08月04日(日曜日)

 昨今、様々なことが起こり、こころが休まる暇もない日々を送っておりますが、皆様はいかでしょうか。加えて、便利すぎるくらいの世の中になり、好むと好まざるとにかかわらずに色々なことが様々な形で伝わってきて、情報に振り回されて、なかなか自分を取り戻す時間や場所が見出させない状況です。そのようなせわしい時の流れのなかで、私にとって、自分自身を取り戻せるありがたい時間は、日課国祷正中法座を勤めさせていただくなかにおいてです。私は各地方への出向など様々な事に追いかけられて忙しい毎日を送っていますが、月のうちの半分は、導師として法座を勤めさせて頂き、御宝前で御本尊と対面して、私自身のあり方を学ばせていただいております。ご本尊に向かっておりますと、常に自分自身の凡夫性が自覚され、身の引き締まる思いがして、すこしでも向上しなければと反省させられます。
 大聖人の御遺文『法華初心成仏鈔』に、「口に妙法をよび奉れば我身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ」といったことばが書かれていますが、法華経を読誦しお題目を唱えることによって、私自身にも仏性がはたらいていることが実感されます。皆様も毎日とはいえなくとも、まずは月に一度でも時間を捻出して、ご修行に取り組んでみませんか。今月の十五日には旧盆を迎えます。力いっぱいの声をあげて法華経を読誦しお題目を唱えて、先祖様に祈りを捧げ、加えて護国英霊にも祈りをささげましょう。そして、ご自身の仏性を呼び顕わしてみては如何でしょうか。

南無妙法蓮華経

国柱会賽主 田中壮谷




真世界巻頭言


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