2013年12月04日(水曜日)
明年は創業130年を迎える本会は、創業以来変わらずに願う事、大願は一天四海帰妙法の大願は不変であります。恩師師子王院智学日謙大居士報恩謝徳のご教導の下、各先師から、現代に生きる我々へと伝わってきたものであります。今後社会に於いて大きな変化が有ろうとも自身の使命を自覚し広宣流布に精進して参ります。
さて現代社会に眼を転ずれば、度重なる大自然の脅威に我々は、何度もさらされ、平成23年度に発生の東日本大震災から伊豆大島の台風による自然災害に至るまでの間様々な自然災害が発生しております。今この国が抱える様々な問題は、北から例をあげると北方領土の問題、東北地方全域に未だに手つかずの被災地がある被災地復興問題、首都直下型大地震問題、及び南海トラフ地震、九州を初め沖縄尖閣諸島をめぐる離島領土問題と様々な問題が山積している状況下に我々日本は置かれているのは、周知の事実でございます。
大聖人の信仰に入る大きなきっかけとなった大地をひっくり返すような、未曾有の大事件が皆様も御承知の承久の乱でございますが、この大事件に疑問のを抱いた事が今日の我々の信仰へと繋がった訳でございます。大聖人の『立正安国論』に書かれている様相は、まさに時空を超えて現代に蘇ったものであると思える方も少なくないのではないでしょうか。
また、ある国会議員による、今上陛下への大変失礼きわまりない立ち振る舞い、ご皇室に対する、我々国民の意識レベルの低下は、まさに現代における承久の乱であります。今こそ今上陛下をはじめご皇室から賜りし、御皇恩に国民一丸ととなって応えなければならいと私は、強く強く感じ、またそれを全国同志の皆様と共に実行していこうではないでしょうか。新年の夜明けと共に始まる宮中の四方拝から始まり今上陛下におかれましては常に我々民の幸せ安穏をお祈りくださっております。あのような事が起きぬように教育の徹底を図る上でも、明治節の復活は、我々の急務であると感じます。一人でも多くの方々のご理解及び御協力を賜り一日でも早く明治節の復活にお力添えを賜りたくお願い申し上げる次第でございます。言葉が乱れ、秩序が乱れればやがて国が滅びる、その様な事があってはいけない、「立正安国論にのたまわくそれ国は法に依って而して昌え、法は人に因って而して貴し。国滅び人滅せば、佛を誰か崇むべき、法をば誰か信ずべけんや。まず国家を祈って、すべからく佛法を立つべし」その国家の中心であられますのが天皇陛下でございます。中心統一この心を奪う事こそが西洋社会の意図する所でありました。戦後の教育に於いてこの中心統一の意識が薄れてしまったが為に、あのような事が起きたのでございます。
今一度日本の伝統に依る所の教育を取り戻そうではありませんか。恩師田中智学先生は、立教開宗六百五十年のとしに、六百五十年の断言を継ぐと仰せられました。言うなれば大聖人あっての恩師であり、また釈尊あっての大聖人でございます。報本反始ご教導の初めに立ち返り、またのその事から始まって恩に報いる事がとても大切な事でありとても大事なことであります。平成二十六年は、本会創業百三十年を迎える訳でございます。本会創業は、我々は、まず恩師を通して、大聖人、大聖人をとおしてお釈迦様この様な意味での報本反始の励行を同志各位には呼びかけたいと存じます。会をあげて大願成就へとむけて着実歩を進め、お題目の声高らかに、希望に燃え共に奮起致しましょう。
恩師師子王院智学日謙大居士報恩謝徳並び、各先師および同志先亡之諸精霊位の御菩提増進を心よりお祈り申し上げますと共に同志各位の信行増進をお祈り申し上げます。
また明年が日本国および世界全体にとりましてより良き実り有る年となる事を切に願います。
南無妙法蓮華経
国柱会賽主 田中壮谷