仏の心をもって人生の駒を進めましょう

2007年03月28日(水曜日)

人生をよりよく生きるためにはどんな行動を取るべきか、日々選択を迫られます。個人的なこと、大勢の方々に関わること、ごく些細なこともあれば、重要なこともあります。一日に何度の選択をするか? 確かに人生は選択の連続です。私は、本年三十歳を迎えたところですが、それでも様々な選択を行なってきた過去が思い起こされます。

先日、祖父(田中香浦先生)の書斎を整理していたとき、一つのビデオが見つかりました。それは、私が英国より一時帰国したときのものです。そこにあった映像は、私の帰国を祝う家族の姿が映っていました。普段は緊張の連続でいつも難しい顔をしていた祖父も、満面の笑みをうかべ、大おじ、大おばにあたる大橋両先生も同様です。祖父を中心にした家族団欒の様子がみられ、現在日本の家庭、特に東京という大都会ではなかなか見られない光景です。大家族に包まれた生活は、十年前の当時にあっても珍しいことでした。仲の良い家族だねと、友人からよく指摘されましたが、恥ずかしいような、そして誇らしげな感じがしたものでした。それは、当時、祖父を中心とした家父長制度から自然と生まれたものだったのでしょう。

十年の時を振り返り、「留学」という当時の選択が最善の選択であったかどうか、正直胸を張って言えませんが、その時は一生懸命に出した答えでした。それがどのように現在に繋がっているか私には不明ですが、過去に行なった選択が現在の自分を決めているのですから、未来に向けて、現在の選択の重要性を痛感しています。


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真世界巻頭言


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