2016年07月03日(日曜日)
熊本地方の方々におかれましては、先の大地震の余震が散発的ではありますがいまだに発生し、心休まらない日々を過ごしておられることと拝察いたします。そういったなか、この度は、あろうことか、その被災地が集中豪雨に襲われ、いまだ多くの方々が困難な生活を余儀無くされているという報に接し、心よりお見舞い申し上げます。被災地が一日でも早く復興すること、そして皆様が平安な日々を取り戻されることを願ってやみません。
この惨事に対し、今の私には、祈りを捧げることしかできませんが、考えてみますと、私自身、被災者の方々に祈りを捧げられると言うのは、自分自身にとって、とても恵まれていて有り難いことだと実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。東日本大震災の後にボランテイア活動に参加したときには、みんなが作業に従事しているその傍らで祈りを捧げたことがありました。後日、仲良くなった被災者の方から「最初は『こんな状況でも祈る余裕があるんだ』と思って見ていました。ですが後になって、どのような時であれ、先に亡くなった方々の家族の為に祈りを捧げる事の大切さを、時間の経過の中で実感しました」と言われた時、自行化他にわたるお題目の有り難さが実感できました。明日は我が身で、私も自然災害の被災者となるかもしれません。その時にあっても、しっかりして、こころからの祈りが捧げられるように、常日頃勤めてまいりたく存じます。
さて今月はお盆の月であり、国柱会本部におきましても、来たる7月17日盂蘭盆開顕大供養会が執り行われます。私達が、正法に目覚め、日々精進に努めることができるのも、ご先祖様の導きによるものであり、この日はご先祖様との縁を再確認し、報恩のまことを尽くしたいと考えております。
当日は、熊本大地震、過去の様々な災害、及び戦災等々の護国英霊の御霊代及び各ご家庭のご先祖様に対し、同志が相集い、心を一にして報恩の祈りを捧げたいと考えておりますので、一人でも多くの方が御参列いただけることを心より願っております。
国柱会霊廟賽主 田中壮谷