2010年11月02日(火曜日)
合掌
日蓮聖人門下連合会が発足して以来50年目を迎え、為法まことにご同慶に堪えません。
当連合会は、半世紀にわたって、各種の報恩事業に加え、様々な対外的な行事を開催し、日蓮聖人門下の歴史においてかつてない画期的な記録を残しました。これもひとえに、日蓮聖人門下各宗各派が、一致団結してことをすすめてきた結果の賜物であると思います。
その発足に当たっては、色々と困難な問題があったことと思われますが、それらを乗り越えて「異体同心」の祖訓が実現したことを思うとき、ひとえに法の為にご尽力下さった関係各位のご労に対して心からの敬意と感謝の念を捧げるものであります。
この度本会は、各宗派を代表して奉行する大祖廟輪番給仕も46回を数えます。この回数は、御門下どの宗派もこれだけの回数を重ねている宗派は、おりま
せん。之を内の誇りとして我々は、驕ることなく法華経広宣流布に邁進しようではありませんか。3代目賽主田中香浦大居士の提唱によって結成された日蓮聖人門下連合会結成50周年を迎え、同行賛美し異体同心の結束益々固く信を行じましょう。さて世の中は50年前に比べますと大きく様変わりしています。地球温暖化、多発するテロ、世界規模に渉って関連し合う経済破綻等々、鎌倉時代を現代に移したような末法の様相を呈し、日に日に悪化し、またそのスピードも日に日に増しています。この様な時代にあっては、大聖人が叫ばれた「立正安国」を「立正安世界」と読み替えて、その理想を現代に実現していかなければなりません。その意味でも、日蓮聖人門下が未来に担う任は実に重大であります。
この大理想の実現には、門下全体が一体となってことに当たらなければなりません。門下連合会発足五十年目というこの節目の年にあたって、あらためて「祖廟中心」を旗印にして、全日蓮門下の結集を呼びかけたいと思います。大聖人の墓前において、世界の絶対平和を実現するという大聖人の願業を受け継ぎ、その成就の為に、仏祖の冥鑑を仰ぎ先師先亡同志の加被のもと、限りない躍進への誓いを固くしようではありませんか。
南無妙法蓮華経
国柱会賽主 田中壮谷