祖廟輪番給仕と守塔輪番給仕について

2010年10月05日(火曜日)

 今月23、24日には、恒例の身延大祖廟輪番給仕が行われます。皆さん挙って参加致しましょう。
 日蓮聖人が御入滅されてのち、御遺言通りに御草庵近くの西谷に祖廟が建立されましたが、その後、六老僧と呼ばれる大聖人のお弟子をはじめ、おもなお弟子さんが交代で、御廟前にてお勤めをすることになりました。この制度は、一般に守塔輪番と呼ばれています。身延大祖廟輪番給仕は、この守塔輪番にならって、本会の行規によって奉行するものです。
 このようにして始まった守塔輪番ですが、はやくも三回忌を迎えるころに、色々な事情が重なって思うように行えなくなってきました。『身延山史』によりますと、この守塔輪番の古制にならい昭和33年、改めて祖廟輪番奉仕の制度を定めて、宗門をあげて輪番給仕を奉行することになったことが記されています。その後、昭和38年11月に日蓮聖人門下連合会が結団され、日蓮門下の各派各教団が協力して、祖廟輪番給仕を続けることが決議されました。本会は、昭和40年4月に、門下連合会各教団に先がけてその第一陣をたまわり、全御門下を代表して祖廟輪番給仕を奉行しました。以来、この聖行事を欠かすことなく続け、今回で46回目を迎えることにました。
 祖廟輪番給仕の歴史の一端を紹介させていただきましたが、このようなお給仕が出来るのも、諸先輩の強い信仰の力によるものであり、また、日々祖廟をお守りしてくださっている多くの方々があってのことです。これらの方々に感謝しながら、こころを込めてお給仕をいたしましょう。そして、大聖人の祖廟を中心に、宗門統一の願業のもとに、全御門下を代表するという心をもって上行所伝の唱題給仕に精進いたしましょう。

国柱会賽主 田中壮谷




真世界巻頭言


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