ご先祖様への報恩行を実践される尊い姿を拝見して

2010年02月28日(日曜日)

先日、有文館における執務を終え本部事務所に戻ると、上毛局信行員遠藤潤氏ご夫妻がご来園されていることを聞きました。御廟前にてお参りをされているとのことでしたので、挨拶をと思い、そちらに向かいましたところ、遠藤ご夫妻は、ご先祖さまに対する感謝の気持ちを巻紙に記し、御廟前で奏上しておられました。これまで巻頭言の誌面をかりて、何回か先祖供養の大切さを呼びかけてきましたが、今回、その実践をしておられる方を目のあたりにし、その真摯なお姿を拝して強い感動を受けました。ここで皆様にも紹介させて頂きたいと思います。
自分自身が現在あるのもご先祖があってこそであり、ご先祖様への報恩の念が、この現在を未来永劫につなげていく原動力になると思います。現在は語っても、過去未来を語らないのが昨今の風潮ですが、このような時代において、御先祖への感謝の気持ちを、単に心の中に止めるだけでなく形にあらわしていくことは、おおきな意味のなる実践だと思います。今回、遠く群馬県からご来園され、御先祖様への報恩の誠を表明される姿に接し、ここに、国柱会の伝統が受け継がれていることを実感し、この伝統を今後も受け継いで行かなければならないと責任を感じております。
上毛局の遠藤氏は、群馬県高崎市で仕出しのお弁当屋さんをご家族で営まれています。聞きますれば、ちょうど、社長業をご長男さんと交替されたところとのことでした。これまでにも、ご先祖さまの追善法要の際には、ご親族一同で観光バスをチャーターして、皆さんでお参りにご来園されました。いま本会では続種護法が重要課題となっていますが、遠藤家では、間違いなく法が受け継がれていくことでしょう。このような家風を確立されましたのも、遠藤潤氏が、家長としてまた社長として、家族及び従業員を率先垂範し、長きにわたり信行にいそしんでこられた結果だと思います。遠藤家の今あるのも、そのご回向が、亡き精霊だけでなく生きている人にも心を回らせ向けてこられた結果生まれたものといえましょう。仏教は、死後の世界を語る教えではなく、お釈迦様の教えを実生活において活用することによって、より良い人生を切り開いていく教えだと思います。
遠藤家におかれましては、これからも益々ご活躍をされ、幸多からんことを至心祈念いたします。




真世界巻頭言


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