元旦は父母に感謝の気持ちを表明しましょう

2010年02月26日(金曜日)

新年あけましておめでとうございます。昨年は今上陛下ご即位20周年に当たりましたが、この大礼もめでたくすみ、平成22年のお正月を迎えました。
毎年のことながら、元旦は、心をひきしめ、祈りの日という意識をもって、厳かな清らかな心で過ごしたいと願っております。元日といっても、自然現象としては、昨日に次ぐ今日に過ぎないかもしれませんが、新しい年を迎えて心を新たにし、過去をふり返って将来に希望をつなぐ大切な節目の日です。皆様と共に、新しい年がよりよい年である事を期して、1年の計を練る1日にしたいと思っております。
昨年1年間、どなたも、力いっぱい、働いたり、学んだりして来られたことでしょうが、そのことができたのは、天地一切のお恵みのお陰であるといってよいと思います。それら一切のお恵みの中でも、この自分の命にとって一番身近なお恵みは、父母であり御先祖様です。平素の多忙にかまけて、報恩の気持ちも薄れがちになる昨今ですが、お正月こそ恥ずかしがらずに、父母やご先祖様に、感謝の気持ちを表明しましょう。私もいつもは「自分が、自分が」と我をはって生きていますが、そんななか、「お陰です、お陰です」と感謝の気持ちに立ち帰る時、自分の心が浄められた様なすがすがしい気持ちになります。今年は去年よりも、我をはることを少なくする事を私自身の抱負といたしたいと存じます。よきにつけ悪しきにつけ、今ここに在ることはご先祖様のお陰であることを自覚し、報恩行に徹することが、先祖も自分もそして子孫もよくして行く出発点だ、と心にかみしめて、感謝の祈りを捧げましょう。
本年が皆様にとりまして実り多きよい年となりますことを心よりお祈り申し上げます。




真世界巻頭言


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