霊廟創建八十周年記念事業「常勤台新築工事」完工の御報告

2008年05月02日(金曜日)

妙宗大霊廟創建八十周年記念事業の一環として霊廟荘厳事業を進めておりますが、今回、常勤台の新築工事を完工いたしました。常勤台とは、読んで字の如く常に唱題行を勤める建物です。旧常勤台は、基礎の地盤が沈下し、さらに池に土砂が流出したために傾き、建物自体にいくつものひびが入って、御先祖様の報恩の為に唱題行を勤めるにも、安心してお勤めが出来ない状態でした。各局輪番給仕も始まり、近隣の方のみならず各地方からも多くの方々が常勤給仕に来られますが、万が一常勤中に建物が崩れでもしたらという不安の連続でした。今回、創建八十周年というとても良い機会を得て新築することができましたことを喜んでおります。

旧常勤台は戦後に建てられたものです。というのは、当初の常勤台が昭和二十年三月十日の東京大空襲の際に焼けてしまったためです。当時、この申孝園は、妙宗大霊廟を残して全部焼けてしまい、給仕していた私の先祖も、常勤台もろとも亡くなったと聞いています。

先亡の諸霊位に報恩感謝を捧げる唱題行も、残念な事ながら、給仕される方の人数が、以前より少なくなりました。しかし、いつの日かまた、創業当時の様に唱題の木鉦の音が途切れること無く続くことを願いながら、新築工事に取り組みました。工事期間中は、来園者や工事関係者に事故が起こりはしないかいろいろと心配しましたが、お陰様で、なんの支障もなく工事が完了し、恩師田中智學先生の月命日である三月十七日にめでたく引き渡しとなりました。当日の朝は、事務局全職員が制服を着用して、新しい常勤台にて唱題を致しました。永く願っておりましたことを時を経て形に表わすことができ、そして同志のみなさまに先んじて常勤台を使わせて頂き、感無量で御座いました。同志のみなさま、誠にありがとうございました。

今年度は、様々な行事が御座います。一人でも多くの方が来園されることを節にお願いします。皆様の様々な思いを祈りに変えてご先祖に語りかけましょう。一生懸命にがんばっていますと報告を致しましょう。




真世界巻頭言


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