身延登詣団80周年を迎えて

2010年04月18日(日曜日)

 恒例の身延登詣団も80年の節目を迎えることになりました。身延登詣団は、「祖廟中心・宗門統一」の請願のもとに、昭和6年から始められた国柱会の伝統ある行事であり、戦時中また戦後のとても大変な時にも一度も途絶えることなく行われてきました。これもひとえに皆様方ならびに先亡同志の方々のお陰であります。毎年毎年同じ事をと思われる方もおられるかとも思いますが、これは、我が徒の生々世々の請願を年々新たにする聖行事であり、どんな困難があろうとも続けていかなければなりません。確かに往年に較べ参加者が少なくなってきましたが、人数が減っても、固い志のあるものが結集すれば大きな力になるものと思います。
 身延登詣団70周年の年に私は本部に奉職いたしました。今から丁度10年前のことですが、大勢の同志の方々がご参加くださいました。私にとっては職員としての初めての参加であったことから、それまでとはまるで違って、ご参加頂いた全ての方々に少しでも喜んで頂きたいと言う気持ちでいっぱいになり、緊張の連続であったことが思い起こされます。右も左もわからない新人の私にできる事は本当にわずかであり、自分の気持ちとはうらはらに諸先輩方の仕事を増やす一方であり、空回りの連続でご参加の同志の方々にかえってご迷惑をおかけした結果に終わってしまいました。
 今回の80周年では、その様な事が無いように一生懸命にがんばりたいと思います。よりよい身延登詣団を開催出来る事を、私はもとより職員一同心がけて皆様をお迎えいたしたいと思っておりますので多くの同志方々のご参加をお願い申し上げます。
 身延登詣団は、毎年、4月28日、29日に行われますが、これは、日蓮聖人が建長5年の4月28日に、大聖人の「日蓮」というお名前の通りに、我々が生きる末法の時代の闇を打ち払うため、生きとし生けるものの賛歌であるお題目を唱えられ、立教開宗された日にちなんだものであります。大聖人の霊域において全ての恵みに感謝し、今ある自分を見つめ直し、良きにつけ悪しきにつけ今この生命がある事に感謝をいたしたいと思います。




真世界巻頭言


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